あなたは完璧主義な人ではありませんか?
完璧を目指すことは悪いことではありません。しかし、ふとした拍子に自分の首を絞める悪癖に早変わりすることもあります。このブログでも何回か取り上げている通り、完璧主義は野放しにしていてはいけないものです。
自覚がない人も多い症状なので、今回は「完璧主義者にありがちな傾向」がテーマです。
仕事が辛いけど理由がわからない?もしかして無自覚に完璧主義者になってない?
完璧主義者とは
完璧主義とは、完璧でなければならないという戒めのことを言います。現状、完璧な仕事ができるかどうかではなく、完璧以外を否定することこそ、完璧主義です。
完璧主義の根っこは「向上心」。もっと、という欲の成れの果てが「完璧主義」なのです。
完璧主義といえば往々しい物言いに聞こえますが、油断していると陥ってしまうような、いつの間にか浸透しているようなものです。自覚症状がない場合も多くあります。
だからこそ「仕事が辛い。けど理由がわからない」となったとき、完璧主義を疑ってほしいのです。
自覚症状はなくても完璧主義は行動や思考傾向に現われます。
じゃあ、どんな風に完璧主義は表れるの?完璧主義者の特徴とかってあるの?なりやすい性格ってあんの?っていうのが今回のお話です。
完璧主義者の心理と特徴その1:自己肯定感が低い
完璧主義者は自信がありません。自己肯定感が低く、ネガティブな考え方をする人が多いです。
完璧主義者は、自分に自信がないからこそ、完璧な仕事をしなければいけないという呪縛にかかっている場合があるのです。
「自信がないからこそ、結果を出していないと不安」という気持ちが根本にあるわけですね。たえず襲ってくる不安から逃れるために、仕事を完璧にするようなイメージです。
このタイプの人は仕事を中途半端にしてしまうと、ものすごい不安に駆られます。自分の肯定感から覆るような耐え難い不安です。これは「仕事を中途半端にしていた」ことが理由で起こるものではなく、「普段から胸の内をはびこる不安感を、仕事を完璧にすることによって誤魔化していた」ことが理由です。
完璧主義もある意味、自己防衛なのです。
完璧主義者の心理と特徴その2:生真面目
完璧主義者は生真面目です。人から言われたことに対しても、自分で決めたことに対しても、とても真面目に向き合います。
一旦完璧にやる、と決めたら逃げられないのがこのタイプ。
妥協することや、あきらめることが苦手で、なんだかんだでズルズル継続してしまうのです。
何かの目的を達成するために「完璧主義」という手段を選んだ人が、次第に目的を忘れ、手段が目的と化した。そんな執着と意地の成れの果てだったりもします。
生真面目であるが故に、完璧主義が呪いとなってしまったケースですね。南無三。
完璧主義者の心理と特徴その3:理想を掲げすぎる頑固者
完璧主義者は、確固たる理想を強く持っています。
「これ以外は認めない!」という強い意志を持っており、他の意見に耳を傾けない頑固者な側面を持っています。
結果を出したとしても、自分のやり方以外の方法をとった場合は肯定しないこともあります。
理想の結果と、そこにたどり着くまでの過程。
それらすべてに対して拘りを持ち、譲らない頑固者な側面。だからこそ「完璧主義者」が勤まるのでしょう。
完璧主義者の心理と特徴その4:繊細な臆病者
完璧主義者は繊細な人が多いです。自分の思い描く「完璧」から逸れることを恐れる臆病者でもあります。
完璧主義者は結果、過程のすべてに対し、自分の思い描いたとおりのものを求めます。結果が出たとしても、思うような過程が踏めなかった場合、それは完璧ではありません。
傍から見たら10メートル先の針に糸を通すようなことです。そんなに思ったとおりに事が運ぶとは考えないのが完璧主義以外の人の考え方ですね。
そんな繊細な流れを好む完璧主義者は、ひどく臆病な人でもあります。
自分の思い描く過程を踏まなければ嫌だという思いは、そのまま不確定な要素を受け入れられないということ。不確定なことに対応できる自信がないからこそ、過程も結果もすべて縛ろうとするのです。
ちょっとした予定の齟齬で取り乱す繊細さ。そして描く「完璧」から外れないようにやっていくことでひた隠す臆病な性格。それが完璧主義者の本性です。
まとめ
以上、完璧主義者の特徴でした。
あなたにあてはまるものはありましたか?
もしあれば、あなたは「無自覚な完璧主義者」の可能性があります。日々の言動に立ち返ってみてはいかがでしょう。