社会人なるとやたら横行する言葉があります。それが「責任」です。
「もっと社会人としての責任を~」とお説教食らうこともあるでしょう。
「どう責任とってくれるんだ!」っていうクレームをひいてしまうこともあるでしょう。
急に出てくる責任という言葉。
ゲシュタルト崩壊してきてわけがわからなくなるんですよね。。
今日のテーマは「新人の責任」についてです。
責任とは
「責任、責任」とのっけからぶっ飛ばしてそんな単語を使っていますが、意味をちゃんと説明できますか?
なんとなくニュアンスだけでわかるような気がしますが、言葉の定義からおさらいしておきましょう。
責任とは、依頼された任務や義務を引き受けることです。
どんな仕事をするかによって「責任」の大きさって変わってきます。
社長には、社長が遂行するべき任務があります。
新人にも、新人が遂行するべき任務があります。
背負う責任の大きさは仕事の裁量によって変化します。しかし、任務や義務を担う者であれば、責任は必ずしも付いてくるものです。
新人に求められる責任とは
新人に求められる責任。すなわち、新人の任務とは一体何でしょうか。
それは「わからないことを聞くこと」です。
新人の責任なんてぶっちゃけこんなものしかありません。人からどんな仕事を要求されたとて、新人ができることは限られています。
それを自覚した上で仕事と向き合うこと。これに尽きます。
自分が「できること」にしか責任はついてこない
新人だからと必要以上に遠慮してしまう人がいますが、それは自分の責任を全うしていないのと同じことなのです。
それとは逆に、必要以上に大きな任務を過剰に背負ってしまうこともあります。これも自分の責任を全うできない状況を作ってしまうことと同意です。
「責任」は背負いすぎても、背負わなさすぎてもだめなのです。
社会人になると、いきなり一定量の責任がついて回るイメージがありますよね。でも本当は、身の丈に合う重さの責任だけを背負うのです。
新人に背負えないものを変わりに背負ってくれるのが上司であり、先輩。
よく「責任」という言葉を都合よく使って、あれもこれも押し付けてくる人がいるかもしれません。それは鵜呑みにしなくてもいいです。
責任の本質は、与えられた任務をこなすことです。与えられていない任務に関して、あれこれ言うこと自体、本当は的外れなんですよね。
むしろ「それぐらい自分の責任でなんとかしろ」っていう上司ほど「部下に指示する」という任務に対し、責任を果たせていない人です。
そして、それを鵜呑みにしてしまう新人も、新人としての責任を果たせていないといえます。
あなたも働く中で、そんな先輩達のようにより大きな責任を負うこともあるでしょうが、それは未来の話。
「できることをやる」「わからなければ聞く」
レベル1の社会人が背負えるものって、自分の仕事だけ。
シンプルなことですが、はじめはそんなもんです。自分の仕事を自分で背負えるようになることを目指せば、それは「責任」を全うしているといえます。
まとめ
以上、新人に求められる責任についてでした。
人間、できることはできるけど、できないことはできないのです。責任はできることにしかついてきません。何でも責任を感じる必要はないんです。
それを強いてくる上司がいたとしたら、部下に責任をなすりつけようとしているだけです。注意が必要ですね。