早期離職したい人へ~退職前にしておくべき心の整理~

 

4月の1週目あたりにニュースに取り上げられる話題として、新入社員の早期退職問題があります。

 

ツイッター上でも「二日目にして新人が来なくなったww」的なツイートをよく目にします。

この風潮は「もうちょっと我慢しろよ」と叩かれる傾向にあります。しかし生理的に無理な職場もある中で、自分の直感を信じて退職することは一概に間違っているとは言えません。

 

その一方で「経歴に傷をつける」という考え方は根強くあります。この選択は人生を大きく左右する可能性も秘めているのです。

 

今回は「早期退職したい人に考えて欲しいこと」についてです。

 

 

今の職場の嫌なところを具体的に把握する

人には許容できることとできないことが存在します。おそらくあなたが早期離職を選択した背景には、許容できないことが今の職場にあったのではないかと思います。

 

それがどんなところだったのか、あなたはちゃんと説明することができますか? 

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本気で早期離職しようか考えているのであれば、まず「自分の許容できないこと」を知っておくべきです。「許容できないこと」を知ることで、これからの自分の人生を見据えることができます。

 

それができず「なんとなく嫌になった」と退職してしまうと、次の職場でも「なんとなく嫌」という感情を抱くようになるでしょう。

なぜなら仕事とは、本来「なんとなく嫌」なものだからです。やりたい仕事であっても、最高の職場であってもそれは変わりません。

 

社会人になったら誰もが一度は「働きたくない」と朝に駄々をこねたい心地を味わいます。どんな仕事をしていても、全く不満のない職場というのも存在しません。多くの人は、そこに折り合いを付けているのです。

 

現在の職場が嫌だと思う理由を把握せず、退職することは、次の「なんとなく嫌」へのはじまりになります。

 

「なんとなく嫌」がない会社を探すことは残念ながら雲を掴もうとするのと同じレベルの行為です。だからこそ、本当に許容できないことを把握し、それ以外の部分とはうまく折り合いをつけていく柔軟性が求められるのです。

 

 

退職理由を具体的に考えること

何が嫌で退職を決意することになったのか、ちゃんと理解しておきましょう。

 

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退職に踏み切るきっかけが「上司が嫌だった」とか「同僚が嫌だった」など限定的なものならいいです。しかし「空気感」とか「馴染める気がしなかった」とか「ノリが合わない」とか漠然としたものならば、もっと噛み砕く必要があります。

 

たとえば、その職場の空気に馴染めないと思ったなら、じゃあどんなところに対して馴染めないと感じたのか。また、どんな空気のところなら馴染めると思うのか。それを突き詰めておきましょう。 

 

たとえば同僚の年齢が自分とかけ離れすぎていることが「この職場無理!!」と思う原因だったなら、年齢層の低い職場を次に探す必要がありますよね。

そうやって次の行動を具体化できるまで、ひたすら掘り下げてみましょう

 

 

次に活きる目的意識を持つこと

今の職場を早期離職し、次の職場を探す過程で必要なのは目的意識です。

 

あなたが欲しいと思う環境をちゃんと把握した上で、その環境を得るために退職するのだとちゃんと自分に言い聞かせてください。これは逃げではなくて、目的のある選択なのだと自身に説明できる状態でいてください。

 

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目的意識の有無は、次の転職活動のときに露骨に出るそうです。

 

私の同期にも就職して1ヶ月で退職した人がいます。以前その人と合う機会がありましたが、いろいろ自信をなくし、目的や目標もなく、途方に暮れていました。曰く、なんで辞めたかわからない。そうこうしているうちに働くこと自体が嫌になった。とのことでした。

 

すべての人がこの同期のようになるとは思いません。しかし、転職がうまくいかなかったとき自分の行動を肯定することが難しくなったり、働くことそのものが嫌だと大きく捉えてしまったりするようです。

 

だからこそ、今の職場の部分否定すること。そして、何が嫌だから辞めるのだ、と今の気持ちを言語化しておくことが必要なのです。

 

早期離職は世間的に見て、足かせになる経歴です。だからこそ、はっきりした理由が必要なのです。これから転職活動をするなら、対外的な理由もそうですが、自分に対しての理由も同じぐらい必要です。どうか意志を見失わないように。