定期的にある人事考課の中に、必ずあるのが「反省点」という項目です。
すぐに内容を思いつき、すらすら書ける人もいれば、そうでない人ももちろんいるでしょう。今回は仕事における反省の仕方についてです。
反省とは
そもそも「反省」の意味ってちゃんと説明できますか?
反省することがどういうことなのかわかっていなければ、当然正しく「反省」することはできません。先に「反省」の定義についてはっきりさせて置きましょう。
反省とは、過去を振り返ること。ただ、それだけなのです。
よく「反省」と「改善するべきこと」ってセットで語られることが多いですが、本来全くの別物なんですよね。
しかし、我々は「反省」を「悪いことをしたときにするもの」と刷り込まれています。「反省しろ!」って言われるときってだいたい悪いことをしたときですからね。
反省の本質は単なる振り返りです。
いい結果がで出たときも、悪い結果が出たときも、等しくやらなければいけないことなのです。
反省の目的とは
では、過去を振り返って一体どうすればいいのでしょうか。
振り返ってやることは、単に思い出にひたることではありません。反省には目的があります。
それは、今後の方針を定めること。
過去にあった出来事を活かすために反省はするものです。そして、次の糧とすることが反省の意義。
そこから「反省は悪い結果が出たときにやること」という反省の間違ったイメージが出来上がるわけなんですよね。。でも、いい結果が出たときに「同じことを継続して行う」という方針を固めることも、ひとつの反省なのです。
反省のやり方
反省ができないということは、過去の経験から得た学びを活かせないということです。
過去の経験を活かせないと、同じ問題に対して、同じようにつまづく進歩のない人間になってしまいます。自分をレベルアップさせるために、反省というのはなくてはならない過程なわけですね。
一番やってはいけないことは、心にもない反省をしてしまって、反省の機会そのものを無駄にすることです。反省っていうのは自分のためにやることですから、正直でいいんです。
たとえば、入社半年を経て、振り返ったときに「働くってだるい」という感想しか出てこなかったとします。この感想を元に、今後の指針を決めていきます。
働くってだるい
↓
一番だるかったのは?・・・上司が理不尽すぎた
↓
どんなことが理不尽だと感じた?・・・指示が適当なのにミスったら怒る。
↓
同じ思いをしないためにどうしたらいい?・・・上司の指示を相手が言い逃れできないぐらい確認してやろう。
↓
今後の指針:指示をしっかり確認したうえで仕事を行う(ミスを上司の指示のせいにできるぐらいに)。
・・・まあ、この類の上司が非を認めてくれるとは限りませんけどね。
ちょっと大袈裟に書きましたが、今の自分の心情に素直になった方がいいです。同じわだちを踏まないためにどうしたらいいのか、自分なりに考えてみてください。
そこから出た結論が、本当の反省といえるのです。
まとめ
以上、正しい反省の仕方でした。
「反省なんて茶番でしょ」とすれたことを言って、5秒で忘れる反省をする前に、自分の本心と向き合ってみてください。せっかくの機会をより有意義に使ってみてください。