一度上司からこんな説教をされたことがあります。
「学生気分を早く抜け」。
「もう社会人なんだから」。
言われたとき、意味がわからなかったんですよね。少なくとも学生気分の自覚が私にはありませんでした。社会人気分(?)があるのかすらわかりませんでしたが、少なくとも「学生気分」に心当たりがなかったんです。
ないものを抜けと言われてもと困惑した記憶があります。
「学生気分が抜けていない」とは
新人に対して「学生気分が抜けていない」と感じるのはどんなときなのでしょうか。
調べてみるところによると以下のことが挙げられました。
- 遅刻をする
- 期日・約束を守れない
- 言われたことしかやらない
- 言葉遣いがおかしい
- 礼儀がなっていない
- 責任感がない
- 遊んでばかりいる
- 飲み会で酔い潰れる
- 挨拶ができない
ぶっちゃけ何が問題なの?と思う項目もありますが、以上のようなことに対して学生気分を感じるようです。結構多岐に及びますね。
「学生気分」という言葉の真意~こういう説教は真に受けないで~
こういう類のお説教を受けたとき、大事なのは真に受けないことです。
挨拶ができない社員なんて新人以外にもいます。しかし、みんなが「学生気分が抜けてない」と説教されるわけではありません。
「これだから派遣は」とか「これだからFランは」とか、いろんなレッテルを貼られます。住んでいる場所や家庭環境など、関係のないレッテルを貼られることも日常茶飯事です。
要は気に入らない部分があったことに対して、たまたまそれが新人だったからこそ「学生気分が抜けていない」と言われるのです。
つまり、学生気分とは何たるかを考え、改善を試みることに意味はないのです。少なくともこういうお説教をした人は「学生気分」が気に食わないのではなく、あなたの振る舞いが不愉快だと感じています。
「いつまで学生気分なの」「社会人なんだから」という無能な説教はこちらでフォローしてあげるべし
「学生気分を抜け」というお説教を真に受けてはいけません。ただ、同時に無視してはいけないものでもあります。
単なる上司の不機嫌に巻き込まれているだけならともかく、一緒に働いている人に負荷をかけている可能性があるからです。
なら具体的に指導しろよと熱烈なツッコミ待ったなしでしたが、それができない人もいるわけで。
そんな人ほど「学生気分を抜け」とか「社会人なんだから」とか意味のわからない言葉を使います。
手のかかることですが、こちらからフォローしないといけないんですよね。給料の一部だと思ってハラを括りましょう。ちぇーすと。
「学生気分」を具体化する
お説教されている中で難易度は高いかもしれませんが、相手の真意を聞き出しましょう。相手が何に対して不愉快に思っているのかを知らなければ対策の打ちようがないためです。できるだけ具体的に聞きだすことがポイントです。
例えば「もっと責任感持って仕事しろ!」と言われたところで指示がふわっとし過ぎています。なのに「わかりました」と口では言えても、相手の言外の要求を叶えられるとは限りませんよね。下手に相手の真意を汲み取ろうとするとかえって信用を落としてしまう可能性すらあります。
「この書類の確認作業を徹底して、仕事を一人で完結できるようにしてほしい」みたいなところまで具体化します。
お説教には必ずあなたの行動に触れることになります。その具体例を逆手に「じゃあ次からはどうしてほしいか」を自分なりにアウトプットします。
社会人としての意識とか学生気分とか、目には見えない部分の話にするのではなく、次の仕事に活かせる形に持っていきましょう。
お説教中にやるべき問題点を具体化のコツ
相手から具体的な要求を聞きだすコツはいくつかあります。詳しくは別記事で書く予定ですが、基本的なことだけ紹介します。
対話を心掛けること
うまく相手の要求を聞きだすためには対話が必要です。そのため「怒られている」と思わないように努めましょう。
怒られるだけで解決するならどれだけでも怒られてもいいですが、それで直らなければ意味がありません。お互いにとってよろしくないです。
何がだめだったのか、次からどうすればいいのか。それらをその場でまとめて発言するようにしましょう。あくまで意見と行動のすり合わせの場と考えてください。
堂々としていること
お説教の最中でも堂々としておきましょう。萎縮してしまっては必要なことを聞き出せないばかりか、精神論に話が飛躍しやすくなります。
猛犬と一緒で逃げれば追いかけてくるのが人の感情。自分に対する辛らつな意見であっても、とりあえずは受け止めましょう。受け止めた上で反省なんかしなくていいです。悪いことしたとか思わなくてもいいです。
堂々としてください。
これは懺悔する場でも、落ち込むポーズを見せる場でもなく、解決をする場なのです。