仕事を覚えたての新人に求められることとは一体何か。
それは「ミスをしないこと」です。
まあ当たり前ですね。そんな中、上司や先輩からされる「ミスをしないようにね」という指示について、思ったことを吐き出します。
新人に求められる「ミスをしないように」という目標
多くの職場では、新人にいきなりエースになれる働きは望んでいないようです。
さばくことができる仕事の量が少なくてもいいから、ミスのないように仕事をしてほしい、ただでさえ教育っていう足かせにしかならない面倒事を抱えているのに、さらに厄介事持ち込むとかマジ勘弁。
というのが先輩や上司の本音です。
建前風にいくと「正確さを上げて信頼を勝ち取ってね!!」的な綺麗な言葉になりますけどね。
でも、この「ミスをしない」って相当難しい芸当です。古株の人であってもミスするときはミスします。ベテランであっても不可能に近いことを、この間まで学生だった新人に求めるとかふざけんな、このスットコドッコイがぁ!!ってのが一方の新人の本音なんですよね。
建前風にいうと「前向きに善処します!!」となります。
そもそもミスしないようにという意識は、逆にミスを引き起こす危険なものです。
「ミスをしないように」と言われるほどミスは出る?!
「ミスしないように」
そう強く意識すればするほど、印象に残ってしまうのはミスしたときの光景です。「~ない」という否定文の自己暗示は心理学上でも逆効果とされています。
この言葉自体は、新人にとってよく言い聞かされる言葉です。しかし、この言葉の効力は呪い。逆さ魔法によろしくしちゃう支障だしまくり系呪詛です。自分自身に言い聞かすことはもちろん、後輩にも使ってはいけません。ふりじゃねーぞ。
ミスをしないで!という指示の無能さ
というわけで「ミスのないように」と耳元で念仏のように唱えてくる上司や先輩って、マジなスットコドッコイなのです。
こういった教育方針の人は、ミスをしないようにとだけ言っておけば、ミスをしない人間が出来上がると思っている節があります。それで人間が育つのなら、今頃全国の幼稚園には念仏をBGMとしてお遊戯してるっての。
あくまで「ミスしない」という現象は結果なのです。そういう意味では「営業成績上位3位以内に入れよ!」と言われてるのと大して変わりません。望むべき結果だけを示すことは教育でも育成でもありません。
この手のことを言ってくる上司や先輩は、軽蔑してもいいです。何でもいいからまともに取り合わないようにしましょう。
ミスしないために必要なのは、具体的な指示
本当の意味で「教育」をしてくれる上司や先輩は、結果に行き着くための手段を提示してくれる人です。
彼らは「ミスをしない」という結果に対して、どんな手段を取ればいいか具体的に示してくれます。具体的に指示した手段以外の部分でミスが出た場合、それをこちらのせいにすることなく、対策を講じ、次に繋げてくれる人です。ついていくならこういう人ですね。
だいたい「ミスしないように」という指示する人ってふんわりした指示しか出せない上に、情報が後出しなんですよね。。ミスが起こった後、んなこと知らんがなって言いたくもなるようなことを平然と言ってのけます。そして報告する要因が新人の確認ミスとかだったりします。そうだ、八つ裂きにしよう。
そんな残念な上司・先輩のもとで仕事をすることになってしまった場合は、具体的な指示を聞き、ひかえておきましょう。
確認ミスだと丸め込まれそうになっても、指示不足だと主張することができます。自己主張することにより円滑な人間関係を築くことは難しくなりますが、理不尽に屈することへのストレスとどちらがマシでしょうか。
この辺は各々で天秤にかけてみてください。
こういった先輩や上司と同じ道を辿ることなく、具体的にどうするか。その手段を考えられるような人材になることが大事です。