突然ですが、「仕事」と「作業」の違いって何でしょうか。
数年間働いていてつくづく思うのは、これらを分けて考えられないと、いつまで経ってもスキルが上がらない。ということです。
転職して成功したい人も、今の職場でもっとやりがいのある仕事がしたいと思う人も、それらの違いを知っておくことはプラスに動くはずです。
今回のテーマは「作業と仕事の違い」についてです。
作業とは
作業とは、日々の業務をルーティンワークとして落とし込んだものを言います。
朝一に出社してPCの電源つけて、メールの確認して、スケジュール確認して、報告書のフォーマットに落とし込んで。。などといった習慣的に行う業務。これが作業です。
作業は、具体的です。そして誰がやっても同じような仕上がりになります。
新人はよく最初の業務として、作業を覚えることになります。
基本的に作業は「上司や先輩に言われたことを、そのままやる」ことで達成されます。
作業の本質は、結果の再現です。
人から与えられるものであり、それらを言われたとおり再現すること。これらをより高速かつ、正確に出来る人が優秀な作業者です。
仕事とは
仕事とは、現在職場で抱えている課題を解消する試みのことを言います。
たとえば忙しい部門と、そうでない部門があったとします。その不和を解消するために、仕事の振り分けをや人員の配置を見直したり、忙しい部門の負担を軽減する策を練ることが「仕事」にあたります。
「仕事」は作業と違って抽象的です。
会社が掲げるお題に対して、自分なりに答えを出して実行することなので、「仕事」には個性が出ます。正解がわからないことがほとんどです。ちゃんと仕事を遂行しても、お題が解消されなかったり、不和が大きくなったり、なんてこともあります。
常に試行錯誤の繰り返し。それが「仕事」の性質です。
「仕事」が出来る人は、解決策の見えない問題の本質を掴み、アプローチできる人のことを言います。
「仕事」と「作業」の違いとは
以上に述べた仕事と作業の違いをまとめてみました。
先述の通り、新人が最初に教わることは「作業」です。
上記の定義をみても「仕事」は上司がやること。そんな印象を抱くかと思います。
そんな側面は確かにあります。しかし、新人だからといって「作業」に甘んじてしまうと後々自分が後悔することになるかもしれません。
「作業」より「仕事」を重視するべき理由
それぞれ性質の異なる「作業」と「仕事」。会社から見ると両方大事なものです。
部下が「作業」に徹することで、上司が「仕事」に専念できます。そういう意味では、新人の間は「作業」をこなすことが最優先事項。そういわれることもあるかもしれません。
しかし、なるべく早く「作業」だけしかできない段階を卒業しておくことが必要です。
特に転職を意識した場合ですね。面接で必ずといっていいほど聞かれる鉄板の質問に「前職ではどんな仕事をしていたか」があります。
ここで聞かれるのは「作業」ではなく「仕事」。
あなたはどんな個性を持っていて、どんな風にうちの会社に貢献してくれるのかな?という個性を聞く質問です。その質問に対して「作業」であるルーティンワークを答えても「違う、そうじゃない」と思われてしまうんですよね。。
少なくとも面接官は、他の誰でもないあなたを採用した理由が欲しいわけだから、あなたの個性を活かした「仕事」について聞きたいわけなのです。誰がやっても同じような出来になる「作業」を答えたところで、それは個性には結びつきませんからね。
まとめ
以上、作業と仕事の違いについてでした。
会社的には、大人しく「作業」に徹して欲しいと思われるかもしれません。しかし、長期的に見て、自分に優位に働くのは「仕事」の実績です。
今の会社に不満があって転職したい人はもちろん、不満はないけどやりがいもないと思う人も「仕事」を意識して取り組んでみてはいかがでしょう。