仕事ができない人に考えて欲しいこと~わかるとできるを隔てる要因~

 

わかっているんだけど、できない。

新人の頃、悩まされる現象あるあるのひとつだと思います。

 

以前の記事(「わかる」と「できる」の違いとは)で、仕事は「わかる」を経て「できる」ようになる、と書きました。

 

「わかる」状態になったなら、次は「できる」にすぐさまシフトチェンジしていくようにも思われますが、実際は「わかる」状態で足踏みしてしまうこともあります。

 

「わかる」から「できる」になるまでに何かしら隔たりがあるんですよね。

今回は「できる」を阻む要因を5つ紹介します。

 

 

経験が足りない

まず考えられるのは「経験不足」です。

「わかるけど、できない」の原因の中では一番ありがちです。 

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経験の数が不足しているせいでできない。これが経験不足の状態です。つまり、作業量をこなすうちに、いつの間にかできるようになります

 

頭ではいろいろ理解しているつもりだけど、体が自分の思い描く通りに動いてくれないというもどかしさを感じます。正直これはあまり心配ありません。安心して目の前のことに精進してください。

 

 

スキルがない

次にスキル不足です。

「できる」ようになるための、技術が不足している状態です。

 

「できない」現状に対して、「んなもん知るかよ」と悪態吐きたくなるならば、このタイプかもしれません。

 

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例えば上司から、今10分かかってなんとかミスなくこなせている仕事を「3分で、ミスなくやれ」と言われたとします。「何いってんのかなこのすかぽんたん上司。畑の肥料にしてやろうか」とか思いません?

 

技術の不足って、一見無茶苦茶な要求に聞こえるんですよね。言われたらカチンと来ますからね。おまいがやれやと言いたくもなります。

でもこれって「ミスのない、素早い仕事」を求められているわけではなく、「それが実現できる技術」を求められているのです。

 

もし、あなたの抱えている「できない」が、正直実現は厳しいと思うのであれば、一旦自分の持っている技術に目を向けてみましょう。そして、何をどうする技術が足りないのか細分化して考えてみましょう。新しい発見があるかもしれません。

 

 

知識・情報がない

知識や情報が不足していることが「できない」状態を生み出していることも考えられます。

これは仕事に必要な情報の枯渇。本当に「わかる」状態にあるのかすら怪しい状況です。

 

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自覚症状としては、なんとなく全体像が見えてこないような、ふんわりした手応えしか感じることができません。木を見て森を見ず、な仕事をしています。

 

野球で言うと一塁ランナーとして仕事が与えられているにも関わらず「打球が地面に落ちたら走るだけやで」としか教えられていないようなものです。盗塁は?エンドランは?サインは?そもそもルールわかってる??・・・これらの回答がすべて「いいえ」になるようなものです。

 

これで「仕事ができる」ようになるのは不可能というもの。新人にも関わらず「情報不足」を感じるということは事態は深刻です。ぶっちゃけあなたのせいではなくて、教育する人が下手すぎるのが原因だと考えられます。

 

フォローのために情報収集と整理に時間を費やした方がいいでしょう。

 

 

相談してない

相談不足によって「できる」ようにならないパターンもあります。

ケースバイケースな事態に対応しなければいけない仕事に多い事態ですね。本当は指示を仰がなければいけないにも関わらず、相談なしに進めてしまうことで生じます。

 

自覚症状はあまりありません。相談しているつもりなのに。。と思う人もいるはずです。管理人もそうでしたから。

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ただ、相談が充分かどうかの基準の決定権は、上司や先輩にあります。自分はちゃんとやっているつもりでも、「もっと相談しろよ」と注意を受けたことがあるなら、相談不足だと考えてください。 

 

相談するのが面倒という気持ちはよくわかります。時間のロスにも思うし、怒られるのはやっぱ嫌ですから。しかし、新人に不足している判断力や状況の把握能力を補うためには、他人の頭を頼るのが一番なのです。

 

相談することが、一緒に働く人に安心感を与えることにもつながります。いきなり「できる」を目指さずに、他人の「できる」を観察してみてもいいのではないでしょうか。 

 

 

行動してない

根本的な問題ですが、あなたは行動できているのでしょうか。

以前の同僚でいつまで経っても仕事が「できない」人がいました。曰く「私はこの仕事ができないから他人にお願いしている」とのこと。その他人ってのは高確率で管理人だったのですけどね。

 

せめて「できる」ようになる努力をしろや、この野郎。

 

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「できない」という現状から「できる」ようになるために絶対必要なのは行動です。以前に書いたとおり、「できる」は身体動作として「わかる」を具体化していくこと(参照:「わかる」と「できる」の違いとは)。

 

何もしないで「できる」ようになることはありえません。

「できる」ようになろうとしていない、なんてことないですか?それならこの記事読む以前の問題ですよ。

 

 

まとめ

以上、「わかる」と「できる」の間にあるものでした。

もしかしたら、と思うものがあるなら、少し普段の行動を変えてみてはいかがでしょう。案外「できる」は近いところに転がっているかもしれません。