社会人になってからやたらと聞かれるなと実感しているのが「目標」です。
配属されてから直後もそうだし、定期的に行われる面談でも、それはもうイチイチ聞かれます。正直面倒くさいくらいです。
まあでもせっかく考えるなら、宣言した直後に忘れてしまうものではなく、自分を成長させるものを考えたいですよね。
今回は「社会人1年目の目標の立て方」についてです。
目標とは~目標を立てる意味って何?~
そもそも、なぜ目標なんて立てなければいけないのでしょうか。
なんとなくお察しの通り「これから何をやっていくべきなのか明確にするため」です。今からやるべきことを確認しておくという意味では「To Doリスト」と似たようなもの。
「To Doリスト」でわかりにくければ、お買い物メモをイメージしてみましょう。おつかい頼まれたときにお母さんからわたされるあれ、ですね。
渡されたお買い物メモに、こんなことが書いてあったとします。
- にんじん
- じゃがいも
- 豚肉
- たまねぎ
- カレー粉
ああ、今日はカレーかと察することができますよね。
カレーをつくるために、これらの材料を買い揃える必要があるわけです。
ここでいう「カレーをつくる」が目標と言われる部分であり。
材料が目標をかなえるための具体的な手段です。これには日常の業務が当てはまります。
目標なしに漠然と業務をこなしても問題はないでしょう。
ただし、半年後振り返ったとき、目的なく集めた材料を目の前に「あれ?私は何がしたかったんだ?」と思うことになりかねません。
目標とは、未来の自分が「私、今まで何やってたんだろう」という類の絶望を感じないための道しるべなのです。
目標を立てる上で一番大事なもの
目標を立てる上で大事なことはあなたの価値観です。
なぜ価値観が大事かというと、あなたに馴染む目標ではなくては、すぐに忘れてしまうからです。
最近の若い世代は仕事にそこまでのものを求めていない傾向にあります。残業したくないし。プライベートは仕事のこと忘れたいし。上司とも同僚とも部下とも後輩とも、一定の距離感で接したい。いい意味でも悪い意味でも会社への帰属意識が低い。
私も所謂、ゆとり世代というやつなので、非常に気持ちはわかります。
仕事は熱意を持ってやれと言われても「仕事にそこまで身を砕いたところでリターンあるのかよ?」と思うし、若いときの苦労は買ってでもしろ的なことを言う年配の人に「苦労を押し付ける相手が、あなたには必要でしょうからね。老害乙!」とか思ってしまうタイプです。
その価値観でも問題ないです。むしろ全然おkです。
それをそのまま目標に反映してやりましょう。
仕事感をそのまま目標にするべし
目標を立てる際に必要となる「自分の価値観」。所謂仕事感ともいいます。
それらを今一度整理してみましょう。
あなたの仕事感はなんですか?
- 残業したくない。
- 気楽にやりたい。
- 会社の言いなりになりたくない。
- しょうもない上司に従いたくない。
- 給料さえもらえれば何でもいい。
なんでもいいので一つ、しっくりくる価値観を考えてみてください。
ちなみに私は「何にも縛られず自由にやりたい」でした。
昔から協調性がなく、組織への帰属意識が低い。そして、嫌な人と我慢して仕事をすることが死ぬほど嫌。という価値観を反映しました。
これがそのままあなたの目標です。
・・・え?これだけかって?
そうですよ。「残業したくない」のであれば、「定時に帰ること」を目標にやっていけばいいんです。自分の中ではしっくりくるんじゃないでしょうか。
自分の中に秘めている分には、仕事感そのままでいいです。けれど多くの場合、上司から目標を聞かれます。その場合これらの価値観を聞こえのいい形に変換しましょう。
- 残業したくない→仕事を早くこなせるようになる
- 気楽にやりたい→仕事を行う上で余裕を持ち、周りを見渡せるようになる
- 会社の言いなりになりたくない→業務の中で気付いた改善策をどんどん会社に提案していく
- しょうもない上司に従いたくない→問題が起こったとき、自分で解決策を考えてみる
- 給料さえもらえれば何でもいい→仕事に対して、常に冷静な姿勢で挑む
・・・正直微妙な感じがしますが。。
まあ上記は例でしかないので、これらを業務のないように沿うように具体化していけばいいのではないでしょうか。
ちなみに「何にも縛られず自由にやりたい」管理人は、「ある程度の仕事は自分でこなせるようになる」を最初の目標にしました。「ある程度」についてはもちろん具体化しましたけどね。「干渉されるのメンドクサイ」という価値観がそのまま反映しています。
大事なことは、自分の価値観に沿う目標を立てることです。
意識低い系の人間がそれを維持する目標を立てたところで、意外と何ともないことですよ。